東京・五反田にある朝彩マリッジ。
笠原顚子(カサハラヒデコ)さんが代表の結婚相談所だ。
笠原さんは浅草生まれで40年も結婚相談をしている。
「家族・親戚のようなお付き合い」を心がけながら、
日々会員とは接しているという。
そこはかとなく下町生まれの古き良き人情を感じられる。
そんな笠原さんに結婚相談について聞いた。
結婚相談所を始められるまでの経緯を教えてください。
笠原(敬称略。以下、同)
生い立ちからお話ししますと、私は浅草の雷門近くの呉服屋で生まれました。
女学校の先生に日銀を受験することを勧められ、学校で受けた14人のうち私だけ受かったんです。
日銀で働いていましたが、戦争で建物が焼けてしまったため、一時本郷に移り住みました。
その後浅草に戻り、ビルを建てて美容院や洋裁学校を営んでおりましたが、
ビルをだまし取られて、追い出されてしまったんです。
その頃、新宿で友人が結婚相談所を始めた為、手伝い始めました。
一年手伝った後、池袋で自分の結婚相談所を40年前に独立しました。
すごく色んなご経験をしてらっしゃるんですね。40年間続けてこられた中でのこだわりはなんでしょう?
笠原
会員はただのお客様ではなく、家族・親戚のようなお付き合いをするよう心がけています。
その為か、おばあちゃんと慕われ、沢山の成婚した皆様と今でも付き合いがございます。
会員様にお子さんやお孫さんができると、ついつい自分の孫かひ孫のような気持ちになり、
洋服やおもちゃなどを送ってしまいます。
こういう付き合い方をすることで、活動中も自分に心を開いてくれ、
どういう方を紹介するべきかアドバイスしやすくなるんです。
文字通り、親身になって会員様のことを考えていらっしゃるんですね。笠原さんにとって、仲人というお仕事はどんなお仕事ですか?
笠原
皆様を幸せにできる素敵な仕事ですね。
これからも皆様を幸せにできるよう頑張ります。